2021/01/23

Pi Pico

2021年になって何の記事を書こうかと悩んでいたところ、こういう情報を見つけた。

Raspberry Pi財団が550円の「Raspberry Pi Pico」発表、日本でもスイッチサイエンスが発売 | TechCrunch Japan
https://jp.techcrunch.com/2021/01/21/raspberry-pi-pico-raspberry-silicon/

Raspberry Piの系統と言うことはArmだろうけど、550円ってことはCortex-Aは難しいだろうな・・・と思ったら、M0+であった。

基板を見た感じでは、小さく整列したようなチップがなさそうだから、無線は使えないのだろう。無線があるんだったらスイッチサイエンスさんも発売に時間かかるだろうし。

本家はこちらか。

Meet Raspberry Silicon: Raspberry Pi Pico now on sale at $4 - Raspberry Pi
https://www.raspberrypi.org/blog/raspberry-pi-silicon-pico-now-on-sale/

やはり無線ものはなさそうだ。

 

USBでFLASHが焼けるとなると、これMbedじゃないの?と思ったのだけど、そういう単語はコメントにしか出てきてない。ということは違うのだろう。
まあ、Mbed enabledにもできるのかもしれんが、この情報では分からんな。

 

Raspberry Piは教育用(現実がどうかはさておき)だったと思っていたのだが、これも教育用なのだろうか。Arduinoなどと分野が重なるので、ちょっと不思議な気がしたのだ。「our first microcontroller-class product」とあるから、ラインナップとして必要と感じたのかもしれない。あるいはRaspberry Piの冠で市場を奪えるという目算が取れたのか。

 

そういうのはさておき、M0+の133MHzで、RAMも264KBというのはなかなかのスペックだ。特にRAMね。
サイプレスさんのFAQにM0とM0+の違いが載っていた。

Cortex-M0 と Cortex-M0+ - Community Translated (JA) - Cypress Developer Community
https://community.cypress.com/t5/Knowledge-Base-Articles/Cortex-M0-%E3%81%A8-Cortex-M0-Community-Translated-JA/ta-p/256652

パイプラインが3段から2段になると性能が落ちるような気がしたのだが、M0クラスだとそんなにパイプラインがあってもねぇ、ということなのだろうか。

 

CortexのM4はほとんど触っていないのだが、最初に出たM3やM0には良い印象を持っている。というよりも、それ以前の8bitや16bitのCPUの置き換えになってありがたいというのが正直なところだ。とにかく、デフォルトで32bitという安心感がある。intが32bitなのだ。私も実装するまで全然気に留めていなかったのだけど、意外と16bit CPUだと無意識のうちに範囲を超えてしまっていたりしたのだ。

ああ、理解不足だと笑いたければ笑うがよい。だが、こういう感覚でうまくいっているときもあるので、なかなか馬鹿にはできないのだ。まあ、失敗することもあるんだけど、そういうのはテストで、ね。

ともかく、最近は組み込みっぽいことをやってないので、こういうニュースに触れるのはうれしいところだ。