前回、Dockerfile を使って簡単な、本当に簡単なイメージを作るところまでやった。
RUN で実行した内容までイメージに含まれるから、準備はそこでやっておけというところだろう。
つまり、Dockerfile をもらった場合は、それで docker build してイメージを作って、docker run してやればよいということか。
しかし、Dockerfile だけでイメージを作ることができれば良いのだけど、GitHub に上がってるやつなんかは他のファイルもいるだろうから、コードとか気にせず使いたいだけだったらイメージそのものがほしいところだ。
そこで Docker Hubの出番か。
docker run するときも、ローカルにイメージがなければ docker pull でダウンロードしてくると書いてあった。
なので、私も動かしたいものを Docker Hub から探してきて、docker pull して docker run すれば動かせると思う。
困ったことに、これを動かしたい、というものが思いつかない。。。
仕方ないので、これにした。
$ docker pull btcpayserver/lightning:v0.10.1-2
v0.10.1-2: Pulling from btcpayserver/lightning
a330b6cecb98: Pull complete
d18683af84c4: Pull complete
d089f3521651: Pull complete
00b9a3bf1da8: Pull complete
c6394cf1c296: Pull complete
241733e1daf6: Pull complete
de9614f35f2b: Pull complete
735eb65d54fb: Pull complete
8047f9f53e51: Pull complete
c9ed1993582a: Pull complete
Digest: sha256:929386072091408c8574fdda9c5e059cf2846fdef82b194f810ddb2281e09ac9
Status: Downloaded newer image for btcpayserver/lightning:v0.10.1-2
docker.io/btcpayserver/lightning:v0.10.1-2$ docker run btcpayserver/lightning:v0.10.1-2
Invalid combinaion of LIGHTNINGD_NETWORK and LIGHTNINGD_CHAIN. LIGHTNINGD_CHAIN should be btc or ltc. LIGHTNINGD_NETWORK should be mainnet, testnet or regtest.
ltc regtest is not supported
イメージは取ってくることができたが、単に docker run するだけではダメだった。
環境変数かな?
Docker run reference | Docker Documentation
https://docs.docker.com/engine/reference/run/#env-environment-variables
docker run の後に -e "xxx=yyy" の形か、export された環境変数なら -e xxx で指定できるようだ。
$ docker run -e "LIGHTNINGD_NETWORK=regtest" -e "LIGHTNINGD_CHAIN=btc" btcpayserver/lightning:v0.10.1-2
network=regtest added in /root/.lightning/config
rpc-file=/root/.lightning/lightning-rpc added to /root/.lightning/config
Installing bundled plugins
C-Lightning starting, listening on port 9735
2021-10-20T10:31:52.693Z UNUSUAL lightningd: Creating configuration directory /root/.lightning/regtest
2021-10-20T10:31:52.693Z UNUSUAL lightningd: Creating configuration directory /root/.lightning/regtest
2021-10-20T10:31:52.920Z INFO database: Creating database
2021-10-20T10:31:53.000Z UNUSUAL hsmd: HSM: created new hsm_secret file
ちゃんとした動作環境を用意していないからここで止まってしまうが、 -e で指定すれば動くことは分かった。
ついでに bitcoind も動かせることを確認しよう。
https://hub.docker.com/r/btcpayserver/bitcoin/tags
$ docker pull btcpayserver/bitcoin:22.0-1-amd64
22.0-1-amd64: Pulling from btcpayserver/bitcoin
07aded7c29c6: Pull complete
d17b51f7cfe8: Pull complete
6d6d52f12809: Pull complete
e47859bdfcf2: Pull complete
a57e01ab8b33: Pull complete
Digest: sha256:aacdcf9419dc88d80fd130fc7d51dda46b1be323967798c113ff77b6b6eea74c
Status: Downloaded newer image for btcpayserver/bitcoin:22.0-1-amd64
docker.io/btcpayserver/bitcoin:22.0-1-amd64$ docker run btcpayserver/bitcoin:22.0-1-amd64
2021-10-20T10:40:41Z Ignoring unknown configuration value mainnet
2021-10-20T10:40:41Z Bitcoin Core version v22.0.0 (release build)
2021-10-20T10:40:41Z Assuming ancestors of block 00000000000000000008a89e854d57e5667df88f1cdef6fde2fbca1de5b639ad have valid signatures.
(略)
立ち上がる。
立ち上がるのだが、設定ファイルを書き換えて動かしたい。しかしイメージは既にできあがった状態だ。
たしか、ボリュームをマウントする方法があったはずだ。
docker runのオプションにある。
VOLUME (shared filesystems)
https://docs.docker.com/engine/reference/run/#volume-shared-filesystems
-v=ローカルのディレクトリ:コンテナ側のディレクトリ、という形だ。
指定すると、確かにローカルのディレクトリにコンテナ側で作成されたファイルが入ってくることが分かった。
が、どうもこの Dockerfile というかイメージは設定ファイルも一緒に作るようで、設定ファイルを先に置いていても上書きされてしまう。
こういうのはどうしようもないな。
幸いなことに、設定ファイルを作る部分は Dockerfile の RUN ではなく CMD 側で実行されているようなので、例えば regtest用にしたいならこんな感じで変数を与えてやると良い。
$ docker run -e "BITCOIN_NETWORK=regtest" -v=`pwd`/bitcoin:/home/bitcoin/.bitcoin btcpayserver/bitcoin:22.0-1-amd64
"entrypoint.sh" のような名前のファイルは、コンテナ起動時の設定をするためによく使われると Dockerの本にも書いてあったような気がする。今思えば、会社にあったオライリーの Docker本はなかなかよさそうだったのでもっと読んでおけば良かった。
ともかく、docker pull して楽ができるとしても、カスタマイズをしたいならオリジナルが何をしているのかを知っていないといかん。
とは思ったものの、今回は Docker Hubのリポジトリとほぼ同じ名前で GitHub のリポジトリがあったからたどり着けたのだが、普通はどうするのだろうか? IMAGE LAYERのところを見ても詳細はわからんし。
あとは、ポート番号だ。
単に docker run だけした場合、どうもコンテナで起動したアプリのポート番号はホスト側には出てこないようなのだ。
EXPOSE (incoming ports)
https://docs.docker.com/engine/reference/run/#expose-incoming-ports
こういう「incomming」って、誰に向けての説明か悩むよね。コンテナを起動するコマンドが主体なのか、コマンドを実行するのはホストだからホストが主体なのか。
オプションは -p ホスト:コンテナ らしい。「Publish a container's port or a range of ports to the host」なので、コンテナのポートをホストに公開するオプションになるようだ。
$ docker run -e "BITCOIN_NETWORK=regtest" -v=`pwd`/bitcoin:/home/bitcoin/.bitcoin -p 18444:18444 -p 18443:18443 btcpayserver/bitcoin:22.0-1-amd64
こうするとホスト側で ss -nat などでポート番号の使用状況を確認すると 18443, 18444 が出てくるようになる。
ちなみに、実行中のコンテナにログインしてコマンドを実行したいと思うなら docker exec を使うとよいだろう。
$ docker ps
$ docker exec -it d33e6ab4e04f /bin/bash
"d33...04f"は実行中のコンテナIDで、doker ps などで確認できる。
ネットワーク関係は次回だな。
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