仕事ではほとんどBitcoinしか見ていないのだが、それじゃあんまりだということでEthereumも少し見てみることになった。
環境の作り方はいくつかあると思うが、私がやったのは、
という組み合わせだった。
これも自分で作ったわけではなく、作ってもらったのを使っただけだ。
geth(たぶん、go言語で書かれたethereumエンジンという意味だろう)を動かし、それにJavaScriptのAPIでアクセスするというやり方だ。
ethereumは、私から見ると、JavaScriptっぽい言語で動く仮想マシンだ。
EVM、EVMとよく出てくるけど、仮想マシンがEVMね。
JavaScriptのAPIでアクセスするから「JavaScriptっぽい言語」というわけではない。
Solidityという言語でプログラムを書いて、それをブロックチェーンに載せると、燃料(gas)を与えればプログラムが動く、というイメージだ。
JavaScriptからはAPIを経由してSolidityで書いた関数を呼び出す。
関数ではブロックチェーンに書込んだり読込んだりができる。
なんとなく、DBアクセスしている気分だ。
ただ、DBじゃないので、書込んだ値は「自分のノードでそう思っている」というだけで、マイニングされてブロックに組み込まれないと値が確定しない(のだと思う)。
この辺りは、しくみがよくわからんかった。
ライトキャッシュみたいに、自分が書込んだ値を読込めば本体にアクセスせずに読み込めるけど、書込んでない人は本体を読みに行くので、キャッシュが吐き出されるまでは値が変わらない、みたいなことじゃないかなぁ。
ドキュメントの更新はそんなに頻繁ではないようで、APIを使ってみたらもう搭載されていなかった、ということがときどきあった。
私が触っていた頃は、ちょうどtestenetのRopstenが攻撃を受けたところで、Parityという別実装のエンジンだと対処法があったのだけど、Gethではどうしようもなさそうだったので、プライベートチェーンを作って試して終わった。
とにかくつらかったのが、Solidityとかじゃなくて、JavaScriptそのもの。
使い慣れていない上に、スクリプト言語自体に不慣れなので、毎日荒れていた(私が)。
また、便利なはずのmeteorも、私にとっては「JavaScriptがよくわからないのに、さらによくわからないものが載っている」ということになり、いろいろつらかった。
つまり、そういう言語に使い慣れている人であれば、敷居はそんなに高くないのかもしれない。
JavaScriptが書ける人であれば、ブロックチェーンのところはSolidityを使える少数の人にやってもらって、周りのアクセスするところは普通のJavaScriptが書ける人で対応できる。
ネットニュースでブロックチェーンを使った実験とかあるけど、多少複雑なことをブロックチェーンだけで完結させたいと思ったら、何かしらブロックチェーンでプログラムが動いてくれる方が便利で、そうなるとEthereumか、という選択になるのだろう。
技術者を集めやすいし、JavaScriptで書ける人はブラウザを使ったサービスなんかをよく作りそうな気がするので、画面の見栄えもよさそうだ。
Ethereumはホワイトペーパーとイエローペーパーというものがある。
ホワイトペーパーは日本語訳もあるので、ちょっと読みづらいけど中身としては興味深かった。
Bitcoinを分析しているところなんかも面白い。
[Japanese] White Paper · ethereum/wiki Wiki
イエローペーパーは、いやあ、さっぱりわからなかった。。
http://yellowpaper.io/
このくらいできないと、ブロックチェーン技術者になれないのだろうか・・・。
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