仕事などで、いきなりソースファイル一式をもらったとしよう。
どっから手を付けるか、途方に暮れることもあるだろう。
そういうときは、doxygenというツールで、とりあえずドキュメント化してみると良いかもしれない。
少なくとも、何もせずに手をこまねいているよりは良いのではなかろうか。
今回はcygwinでやってみよう。
いろいろなプラットフォームで動作するが、やり方はあまり変わらないだろう。
まずはインストール。
cygwinだと、setup.exeなどで出てくる。
このとき、doxygen本体だけでなく、graphvizもインストールしておこう。
graphvizというのは、グラフを作ってくれるツールで、doxygenからincludeグラフや関数呼び出しグラフ、クラス図などを生成してくれるのだ。
名前はgraphvizなんだけど、実行ファイル名はdotだ。
(追記)今のところ、フォントが解決できなかった。アルファベットですら□で表示されてる。cygwinじゃなくてWindows版の方がよさそう。
インストールできたら、まずは対象となるソース一式の一番上のディレクトリでコンソールなりターミナルなりコマンドプロンプトなりを開こう。
doxygenは、設定ファイルに従ってドキュメントを作るようになっている。
なので、まずは設定ファイルを作らないといけない。
が、安心してほしい。
doxygenは設定ファイルのひな形を生成してくれるのだ。
$ doxygen -g
こうすると、Doxygen、というテキストファイルを生成する。
あとは、このファイルをいじって、実行するだけだ。
$ doxygen [設定ファイル名]
そんなに難しくない。
ただ、設定ファイルがデフォルトのままだと、ほとんどドキュメントを生成してくれないだろう。
私がC/C++をメインで作業しているので、C/C++でとりあえず何でもかんでもHTMLドキュメントに吐く設定を書いておこう。
- PROJECT_NAME
- あまり気にしなくて良い。ドキュメントのタイトルに出てきたりする程度。
- OUTPUT_LANGUAGE
- デフォルトはEnglishだが、気にならなければそのままで良いだろう。
- EXTRACT_ALL
- EXTRACT_PRIVATE
- EXTRACT_PACKAGE
- EXTRACT_STATIC
- とりあえずYESで。その付近に展開してほしいものがあれば、それもYESで。
- RECURSIVE
- YESで。
- INPUT_ENCODING
- 必要に応じて変更。生成結果が化けていたら考えるくらいでよいだろう。
- GENERATE_TREEVIEW
- なんとなくYESに変更してる。
- GENERATE_LATEX
- TeX知らないので、NO
- HAVE_DOT
- これがgraphvizを使うかどうかの設定。YES。
- CALL_GRAPH
- CALLER_GRAPH
- YESで。
とりあえずこうやっておくと、何かはできる。
CALL_GRAPHやCALLER_GRAPHがYESだと、けっこう時間がかかるし、できるファイルも大きくなる。
そこら辺は、様子を見て変更すると良いだろう。
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