SonyさんのFeliCa Plugで最近遊んでいる。
いや、まだ遊ばれているというところか・・・。
ようやく初期化までできたので、そこまででできることを書いておこう。
なお、購入する場合はスイッチサイエンスさんが一番手軽だと思う。
できること
最終的にはNFC-Fカードとして振る舞うことができるのだが、今回は初期化が済んだまでにできること、だ。
搬送波検知
これが、一番大きな機能かな。
そしてこれだけなら、実はソフト的なことをしなくても使うことができる。
搬送波というのは、NFCでいえばリーダライタ(イニシエータ)が出す電波(データの有無は関係ない)のことで、NFCカードは搬送波を使って電力を起こし、自分を起動させることになる。
うちの携帯電話(P906i)は、リーダライタに近づけるだけでLEDが点滅するようになっている。
FeliCa Plugは搬送波で動作することはできないのだが、搬送波が検知できたらポートを変化させて通知してくれるようになっている。
なので、FeliCa Plugに電源を挿し、搬送波検出ポートにLEDを接続するだけで、リーダライタが近づいたらLEDが光る、というしくみをつくることができる。
これを何に使うかというと、だいたいは「省電力」だろう。
FeliCa Plugを搬送波が検知できるだけの状態にしておくと、あまり電力を使わない。
用事があるのはリーダライタの相手をするときだけだから、それまでは寝ていていいのだ。
もしこのしくみがなくてリーダライタが近づいてきたことを知ろうとするなら、搬送波を受信しなくてはならない。
これが、かなり電力を使う。携帯電話の電池が一ヶ月持ったりしないのは、そのためだ。
NFCならではの利点と言えよう。
そんなわけで、もしNFCリーダライタ動作をする携帯電話などが近づいたことを知りたい、と思った場合には、FeliCa Plugを視野に入れてもよいだろう。
FeliCa Plug自体はNFC-Fで動作するものだけど、搬送波は13.56MHzという周波数だけしか見ないので、たぶんMIFAREなんかでも大丈夫だろう。
リーダライタにNFC-Fカードとして検知させる
NFC-Fカードとして動作する手前の段階だ。
相手にNFC-Fカードとして検知させることができる。
わかりやすくいえば、ポーリングに反応する、ということだ。
・・・と思う。
実はまだ、あまり確認していない。
PaSoRiで使えるソフトに「FeliCaランチャー」というものがあり、そのソフトはNFC-Fカードを検出するとポップアップを表示するようになっている。
そのツールが、搬送波検知後に初期化してやると反応してポップアップを表示したのだ。
だから、おそらくポーリングに反応したのだろうと思っている。
初期化のパラメータでIDmやPMmを一部指定することができるのだが、その値が取れたかどうかまでは確認していない。
ここまでだ。
ここまでくるのに、かなり時間がかかった。
主な原因は、
- ARM7系で一からソフトを書くのが初めてだった
- NXPのLPC2388のドキュメントを読むのが面倒だった(読めよ)
- 初めてのくせに、JTAG ICEなどのデバッグ道具がなかった
というところか。
自宅だと開発環境にそこまでお金をかけられないので、デバッグ環境にしわ寄せが来てしまう。
ロータバッハのICEしか見たことがなく、高いんだろうな-、と思っていたのだが、探してみるとけっこう安いものもある。
今月のInterface誌付録が、Cortex-M3ボードだったことも考えると、ARMのJTAG ICEは1つくらいあってもいいのかもしれん。
・・・と無理やり思い込もうとしているので、もうちょっとこのままがんばってみよう。
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