2013/05/01

[nfc]NFCの検知

NFCの検知は、いくつかタイプがある。
たまには、そんな地味な話を書いてみよう。


タグ側にとっては、基本的に搬送波がトリガとなる。
だいたいのタグは受け身なので、自分からは搬送波を探しに行ったりしない。
「パッシブ」というやつですな、たしか。

NFCのアクティブタグってのは知らないので、割愛。
やればできるとは思うのだが、電源がいりますな。

 

NFC Dynamic Tag(SONY)とか、Panasonicさんのもそうだけど、あれもパッシブタブだ。受け身だ。
にもかかわらず電源がいるのは、マイコンを動かすほどの起電力を搬送波から得ることができないからだろう(Panasonicさんのは、一部電源不要だけど、マイコンを使うなら必要になったはず)。


R/W側はいろいろとやりようがある。

一番すぐに思いつくのが「ポーリング」だろう。
定期的に搬送波を出して、探すやり方だ(「ポーリング」は一般用語のポーリングと同じ意味)。
Androidも、Windows PCに接続してFeliCaランチャーが起動しているPaSoRiも、Windows8でNFPしているR/Wも、ポーリングしている。

ただ、搬送波をただ出せばいいというわけではなく、NFC-AならNFC-Aの、NFC-BならNFC-Bの、もちろんNFC-FならNFC-Fの搬送波を出さないといけない(NFC-Bは、私はまだ成功したことがないのでよくわからん)。
搬送波を出す、というか、搬送波に答えてもらうためのコマンドを出すというところだ。

AもBもFもコマンドが違うので、3種類を検知しようとしたら、定期的に3種類のコマンドを織り交ぜながら搬送波を出すことになる。
頻繁に搬送波を出すと、検出までの時間は短くなるけど、電源の消費も激しくなる。
AndroidでNFCを有効にしておくと、多少なのかしっかりなのか知らないけど、電源の消費は大きくなってるだろう。

 

じゃあ、タグみたいに待ち受けとくわ、となるのがカードエミュレーションモードだろう。
まあ、モードの意味としては「カード(タグ)をエミュレーションする」なので、やりたいことはちょっと違うのだけど、結果としてそうなってしまう。

おサイフケータイなんか、そうなってんじゃないかね。
うちのP906iはそうだ。
搬送波を検知して(というよりも、搬送波によって電流が発生したことを検知するんだろう)、それをトリガにして動き出す、というところだろう。
トリガの代表格は、駅の改札だろうね。
これだと、自分では無線を出さないから、電池の持ちはよくなる。

 

別の切り口もある。
タグが金属を持つのであれば、金属センサーをトリガにして搬送波を出し始めるとか。
無線を出すのは結構な電力を食うので、物理的なアクションを待つというわけだ。
これは、製品として既にあるのだ(RC-S710)。
こういう「ああ、こういう見方もあるのか」的なものは、好きですな。

 

あれ、いろいろある、とか言っておきながら、3つくらいしか思いつかなかった。
まあ他にもあるとは思うが、このくらいにしといてやるわ、ということで。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントありがとうございます。
スパムかもしれない、と私が思ったら、
申し訳ないですが勝手に削除することもあります。

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。