NFCのことも記憶から遠ざかって、私ってNFCのことやってたんだっけ、くらいなところまで来てしまった。
思えば遠くへ来たもんだ。
まあ、それでは寂しいので、最近のNFCを振り返っておこう。
NFC Forum
2013年7月に技術書が更新されて以来、そのままだ。一番下に「Last updated」があるので、そこの日付を覚えておくとよかろう。
ドキュメントが追加されたが、関係があるのは一部の人々だろう。
まあ、NFCのドキュメントが全部更新されたとしても、関係があるのは一部の人なんだけど・・・。
デバイスの認証が、「Certification」と「Plugfests」になった。
Plugfestsは、英語だと「辛口紹介」みたいなものらしい。
「ここのR/W使えない、ぺぺぺっ」みたいなことを言われるんだろうか。
Android
KitKatこと4.4になって、Host Card Emulationがサポートされるようになった。frameworks/base/core/res/res/drawable-nodpi/platlogo.png
ハードがNFCをサポートしているのであれば、HCE対応は可能だとは思う。
やるかどうかは別だけど。
Hostは、自分(NFCチップなど)ではなく、自分を操作してくれる親方のこと。
メインCPUとか。
通常のカードエミュレーションは、特に規定は無いのだけど、目的からして、だいたいNFCチップとかSecure Elementとか、そういうNFCに関するところががんばり、ホストは感知しない事が多い。
というのも、ホストががんばると言うことは、ホストがやるべき作業時間に他のことをすると言うことであり、業務割込、みたいなことになってしまうからだ。
そして、このホストさんは非常に高給取り(電力を使う)なので、お金を支払う側(電池)からすると、なるべく温存しておきたいところなのだ。
NFC専用のチップなどはそれを心得ているので、必要最低限のことをさらっとこなしてくれる。
その代償として、ホストさんは何があったか知ることがない、というところだ。
PaSoRiやPN532とかでカードエミュレーションするときもそうなのだけど、カードエミュレーションする前提になっていないNFCチップは、ホストががんばってあげることになる。
ホストさんは、自分でNFCタグを読むことができないので、周辺機器から「読んだんだけど」って結果をもらってから動くことになる。
「ああ、R/Wさんから要求が来たので、返事をしなくてはならないわ、いそいそ」。
LLCPでターゲットになったときの動作と似ているのだが、あれは基本的に「対等」なので、そこまで気にしなくてよいのだが、カードエミュレーションとなると、相手が望む通りに動かないと、相手も動けなくなってしまうのだ。動けなくなるというか、相手からすると「対象のカードではない」と思うだけになるのだが。
例を出そう。
昨年だったか一昨年だったか、RC-S620/Sのカードエミュレーション機能を試すために、かざしてログオン、というソフトに対して使うことができるかどうか調べたことがあった。
結果としては対応できたのだが、そのためにはカードとして相手が期待する動作をしないとまったく意味をなさなかった。
まあ、当たり前といえば当たり前なんだけど。
iOS
iOSがNFC対応したわけではないが、iOS向けのPaSoRiが出た。最近の傾向では、デバイス発売と同時にあれこれソフトも一緒に出すものだと思うのだけど、そういうのがないせいで、急速に冷えてしまった気がする。
アプセサリ、という言葉もあるけど、ハードとソフトをメーカが同時に提供するよりも、ハードとハードをアクセスするためのAPIを提供したほうが、評判がいいんでないかな、と思った。
まあ、RC-S390のSonyとしての方向性がよくわからないから、買う方はためらうわな。
もうちょっと、ソフト主体でホームページを作った方が、一般受けはすると思う。
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