2014/06/20

[felica]FeliCa Lite-S来たる!

BLEがんばる、といった矢先、FeliCa Lite-Sカードが届いた。

私「ご、ごめん・・・」
BLE「ううん、いいのよ」

と言ったか言わないかはわからないけど、初めて見るNFCタグが来た以上、調査しないわけにはいかない。


カタログから

まずは、カタログでのスペック違いを見ていこう。
まあ、商品ページを見るとだいたいわかるんだけど。
http://www.sony.co.jp/Products/felica/business/products/RC-S966.html

使用許諾を認めれば、差分ドキュメントもある。
そっちの方がわかりよいか。
http://www.sony.co.jp/Products/felica/business/tech-support/index.html#Lite05S

 

とりあえず覚えておかないといけないのは、上位互換であること。
上位互換という言葉でいいのかわからんが、今までのFeliCa Liteカードとの完全互換があるというのは知っておいた方がよいだろう。
その上で、機能が追加されているのだ。
これを入手できるまで、2年くらいかかった、ということだな。

 

相互認証!

今までのFeliCa Liteは、「片側認証」という認証があった。
何が「片側」かというと、カードリーダ含むカード発行側はFeliCa Liteに対して認証することができる(自分が発行したカードかどうか確認できる)のだけど、FeliCa Lite自身はアクセスされることに対するガードができない。
FeliCa Standardになると相互認証ができるので、「認証がしっかり必要なものはStandardだよねー」という立ち位置だった。

それが、だ。
FeliCa Lite-Sでは相互認証ができるようになったのだ!
やり方はStandardとは違うし、めんどくさそうな感じもするのだが、できないのとできるのとでは雲泥の差がある。
私の調査も、相互認証のやり方を調べることから始めるだろう。

 

その他

私にとっては、それ以外の部分はあまり興味がない。
まあ、212Kbps/424Kbpsの両方に対応したので、もう少し高速化できるかも、というところか。


さて、ついでにIDmのことも書いておこう。
別にこれは、Lite-Sだけのことではないと思う。

FeliCa Standardは、発行側がIDmを決められるらしい。
FeliCa Lite/Lite-Sは、出荷時にIDmが決められているらしい。

この違いが私にはあまりわかっていないのだけれども・・・。
とりあえず、発行されたカードの中では、というところに絞れば、IDmはユニークである。

絞らなければ・・・だと?
IDmってのはなあ、お嬢ちゃん、単なる数字なんだよ、8byteの。
Tg系のコマンド仕様とか見てみるとわかるけど、IDmなんて適当だ。
ソフトで指定することだってできる。

だから、だ。
だからLite-Sのように相互認証するカードを待ち望んでいたのだ。
今まで、LiteとStandardの間が大きすぎたのだ。
データの保持だけなら、NFC-Aの安いやつでも偽造しづらい(Tg系のコマンドは、NFC-AのIDが一番小さい4byteのものでも、ソフトとしては3byteまでしか指定できないので、少なくとも私レベルでは偽装できない。
7byteのNFCIDだったら、もう何もできないのかもね。

 

そんなわけで、どっちかというとIDmをソフトレベルで全部指定できるというコマンド仕様を変更した方が良いように思うのだが・・・。

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