ひさびさに、NFC Forumのドキュメント読みを始めた。
方向性に迷っているので、基本に返ってみよう。
ドキュメント名は「ConnectionHandover」。
ハンドオーバー。
あんまり縁が無いのだが、最近はNFCのハンドオーバーで接続をする、みたいな機器がよく出ている。
わからないままでいるのも寂しいので、資料を読んでみようというところだ。
まだ最初しか読んでいないが、「ハンドオーバー」といっても2つあるらしい。
Negotiated HandoverとStatic Handoverだ。
Negotiated Handover
Negotiated Handoverは、2台のNFC Forum端末が「further data exchange」をするために、別の通信方式(alternative carriers)でやりましょうよ、というNDEFメッセージを交換することらしい。
「further」はfarの比較級だから、より遠い、なんだろうけど、より速い、という意味もあるのかな。より大きなデータの交換をしたい、というのもあるだろう。
接続要求を行う側(Requester)と、それに返事をする側(Selector)に分かれている。
NFCの読み書きっぽくいうと、RequesterがInitiatorに、SelectorがTargetに相当するようなものっぽい。
図を見ると、
Requester:Wi-FiかBluetoothでどう?
Selector:じゃあ、Bluetoothでいこう。
みたいなことをやっている。
Static Handover
もう1つのStatic Handoverは、NFC Forum端末同士ではなく、NFC Forum端末がNDEFカードなどのデータを読み込んで通信網との接続設定を行うしくみ、だと思う(provision、と書いてあるので)。
無線LANのアクセスポイントとの接続設定なんかをやるイメージでいいのかな。
接続設定なんて最初とか新しく買い直したときくらいしかやらないので、だいたいやり方を忘れてしまっている。
それをかざすだけでやれるんなら便利だな、と思ってしまう。
そういう「めったにやらないけど、必要な手順」みたいなところでNFCを使うとよい、ということなのかしらね。
ざっとPDFを検索したのだが、Bluetooth、という単語は説明のところしかなく、NDEFのところには出てこない。
具体例も載っていないので、実際の運用をどうするかはBluetooth SSPなんかのドキュメントを読むことになるのかね。
あら、Wi-FiのドキュメントはまだNFC Forumにはなさそうだ。
これは煮詰めているところなのかな?
Wi-Fi Directってのがあるが、ああいうのになるのかな?
世の中の流行り廃りがよくわかってないなぁ。
Further data exchangeは、「さらに」あるいは、もうちょっと意訳すれば「後で」データの交換をするためになどと訳すのが適切だと思います。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>「さらに」
>「あとで」
このあたりは、まったく思いつきませんでした。
「先に」NFCでペアリングして、「あとで」データを送りましょう、ということですね。
なるほど、時間的に「遠い」ほうですか。
うぅ、further、難しいです。。。
でも、そう解釈すると文章が急にわかりやすくなるから不思議です。