2017/09/08

[btc]TXIDとSegwitのTXIDとWTXID

TXID、というものがある。
Transaction IDの略だ。

IDというと、どこかで管理したりしていそうだが、Bitcoinはどこかに依存することがないというか、全体に依存しているというかで、データのためのデータはそんなにないと思う。

ただ、トランザクションを一意に表す数字がないと不便なのも確か。
だから、トランザクション自体のデータからハッシュ計算してIDを求めている。


さて、Segwitが出る以前。
TXIDはシンプルで、トランザクションデータ全体をSHA256し、それをさらにSHA256した値(32byte)だった。

トランザクションの構成は、こうだ。

  • version
  • txin
  • txout
  • locktime

bitcoindでトランザクションを作ったことがある人はわかるだろうが、順番としては、

  • 署名が空のトランザクションを作る
  • 署名する

という手順を踏む。
署名したトランザクションはブロックチェーンに公開することができるので、署名するのは最後なのだ。
だから、TXIDが計算できるのは署名後ということになる。


さて、時代はSegwit。
Segregated Witnessという名前の通り、署名が分離されたトランザクションになる。
トランザクションから分離したということは・・・TXIDからも分離されたのだ(そういう理屈なのかどうかは、知らん)。

しかし、トランザクションデータには署名が入っている。
細かく言えば、txメッセージで送信するトランザクションデータには署名が載っている。
ではSegwitなトランザクションのTXIDはなんなのかというと、計算方法が以前と異なるのである。
計算式はシンプルなTXID時代からするとかなり面倒になったのだが、署名部分は計算から除外するようになった。

だから、非SegwitトランザクションのTXID計算方法と、SegwitトランザクションのTXID計算方法は異なるのだ。


だいたい話は終わりなのだが、余談としてWTXIDのことも書いておこう。

ずばり、WTXIDは、Segwitトランザクションを以前と同じTXID計算方法で求めた値のことだ。
ただ、WTXIDの使いどころが分からないので、計算をしたことがなく、検証まではできていない。
https://github.com/bitcoin/bips/blob/master/bip-0141.mediawiki#transaction-id

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