nfc-smart-tagのLLCP実装量を見て「こんなに少なくていいのか」と思ったが、それなりに割り切った実装であることがわかってきた。
この「割り切った」は別に悪い意味ではなく、機能を満たすために必要な量だけ実装しているという意味である。
NFC ForumのLLCPドキュメントは仕様書なので、なんでも対応できるように書いてある。
それをそのまま実装すると、かなり実装コストが高めになりそうだ。
だから、端折って「割り切った」実装にしたくなる。
したくなるのだが、どこまで端折っていいかのガイドラインがないので、NFC Forumの互換性テストなんかを実施しない限りは、各社が好き勝手な実装をして、お互いがP2Pなのに通信できない、ということになってしまう。
私としては、LLCPのサブセット規格がほしいところだ。
つまり「LLCPサブセット対応端末」みたいな位置づけを用意し、LLCPの中でもこれとこれには対応していて、これこれには対応していません、というようにLLCPの中身を分割してしまうのだ。
そしてPAXなんかで最初にやりとりするとき「おまえは、規格のどれに対応してますか?」「はい、私はこれこれに対応してます」みたいな通信をして、必要最小限の機能搭載だけで済ませられるようになるのだ。
そうなると、実装する量も減らせるので、実装コストも本体コストも下げることができるのになあ。
実装量が増えるとテスト量も増えて、大変なのだよ。
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