2012/05/09

RC-S620/Sコマンドリファレンスの更新!

いつもは冷静(?)な私も、今回は興奮を隠せなかった。
RC-S620/Sコマンドリファレンスマニュアルが更新されたのだ!
Version 2.0である。


Version 1.0が出たとき、私はこんなことを書いていた。2011年7月12日だ。

[rcs620s]RFConfiguration
[rcs620s]InListPassiveTarget
[rcs620s]Reset
[felica]CommunicateThruEXを考える

たぶん、この4つのコマンドが説明されていたのだ。
このコマンドがあれば、カードへのアクセスはできる。

できるのだが、まだ能力の半分も出せていない、といえよう。


そしてVersion 2.0。
ページ数は36ページも増えている。

なにが増えたかというと、@SDK4FeliCaさんの書かれているように、NFCIP-1のP2P、流行りの言葉で言えばNFC-DEPに関するコマンドが追記されたのだ。
いやあ、待ってました。

 

今眺めているが・・・やはり、私はわからないままコマンドを使ってたんだな-、とわかる。
無知の知、といいましょうか。
RTOXってどうやって渡すんだろう、と悩んでいたのが解決したり、あのコマンドのパラメータは推測通りだった、と喜んだり。

まだちょっとしか読んでないけど、これはなくていいの?と思ったものが2つ。

1つは、GGS(頭文字)コマンドだ。
私はこれを使って、今のモードを取得していたのだけど、なくてもいけるってことなのかな。

もう1つは、WRとRR(頭文字)とかのコマンドだ。
よくわからないけどおまじないのように書いていたので、意味がわかるといいな、と思っていたのだ。
残念ながらコマンドの説明はなかったが、呪文としてはちゃんと記載があったので、悩まなくていいや。

 

あれ、IJFDコマンドがないぞ??
もしかして、CommunicateThruEXで全部できるのか?
まったく想像してなかったので、これは試してみなくてはならん。


しかしまあ、ここまで仕様が公開されるとはまったく思ってなかった。
嬉しい驚きだ。

 

ちょっと昔話をさせてもらおう。

私がRC-S620/Sを購入したのは、2010年11月26日だ。
当時のブログ(のメモ)を見ると「あれ、このピン配置ってどうなってるの??」とある。
そう、当時はピンの配置すらわからなかったのだ。
買ったものの、配線もできずに困り果て、購入したスイッチサイエンスさんに問い合わせたのだ。
部品って、データシートがネットでダウンロードできることが多い。
NFC関係はセキュリティが絡むから、購入した人にだけ配られるのかな、などと気軽に考えていたのだが、そうは問屋が卸さなかった。
「製品仕様書」のPDFをもらえたのは、2010年12月10日のことだった。
このとき「ネットなどに公開しないこと」といわれたので、このドキュメントに書いてあることは書かないように気を配っている(つもり)。

 

しかし・・・配線はわかったけれども、コマンドがわからない。
そう、コマンドリファレンスは別で、どうも一般人には公開されないようだったのだ。
とはいえ、FeliCa Developers' Blogの記事に、Arduinoで動かす記事が載っていた。
いや、この記事を見たからRC-S620/Sを買ったのだ。
Arduinoのサンプルソースを読むと、だいたい何をやっているかわかったので、コマンドを作って、三者間通信させることは簡単そうだった。

まずはUSB-シリアル変換チップに半田付けしてパソコンからアクセスできるようにし、バイナリエディタでコマンドをいくつか打ち込み、TeraTermで流し込む、ということをやった。
動いたので、当時よく使っていたBeagleBoardに接続し、UARTのポートをたたいて三者間通信できるようにしたのだ。
Androidのいいところは、文字入力するような部分が簡単にできるのと、NDKで好き勝手出来るというところだ(特に自前でビルドした場合は)。
あとはJNIつくって、適当にJavaから呼び出せるようにした。

その年のまとめに「三者間通信までできたが、達成感が少ない」と書いている。
そう、三者間通信以外のサンプルがなかったので、先に進めなかったのだ。

 

そこから、NFC Forumの仕様書があることを知って読み始め、Android2.3が出てNFC APIが増えたのを知り、PollingとSENSF_REQが同じものだ、ということがわかったのだ。

前のブログはそこで終わっている。。。


つまりまあ、RC-S620/Sを買って2ヶ月も経ったのに、三者間通信くらいしかできなかったという情報量だったのだ、当時は。

今でこそRC-S620/Sを比較的自由に扱えるようになったものの、これはNXPのドキュメントを読んで参考にできたからだ。
あれがなかったら、きっと私はNFCを続けてなかっただろう。
そのくらい、情報が絶望的になかったのだ。

 

個人がNFCをパソコンで開発する環境も整ってきたし、組込みとして開発する環境も整ってきたので、いい時代になったと思う。
あまりにほいほいと開発できてしまって張り合いがないかもしれないが、昔は大変だったんだよ、と年寄りめいたことを書いて今回は終わろう。

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