Open NFCは、今の最新版が4.3.1 r0(11634)で、これは2011/10/10リリースだ。
エディションが5つある。
- Core Edition
- SDK Edition (previously called PC Edition)
- Linux Edition
- NFC HAL for MicroRead Edition
- Android Edition / Android Add-on Edition
詳細は、各エディションのリリースノートを見てくれ、とのこと。
うーむ。
この中で、とりあえずわからない単語が出てきた。
MicroRead。
これは、Inside Secure社のNFC商品だ。
なんでこれだけ別になっているかというと、Inside Secure社がOpen NFCのスポンサーだからだ。
Open NFCのベースを作成をして、後からオープンソースにしたのか、先にOpen NFCがあってスポンサーになったのかはわからないが、今風のやり方だな。
SONYもRC-S620/Sと一緒にこういうのをやってくれると国内で盛り上げられていいのだが。
Arduinoのサンプルはあったけど、Open NFCレベルのものはオープンで作ってくれなさそうに思う。
それなら買ってくれ、という戦略だから仕方ないのだが、そうなるとユーザとしては・・・。
いかんいかん、こういうのは気にしたら時間が足りないのだ。
あるものを使っていこう。
今回はやらないのだが、Android Editionがどういう位置にあるのか読んだところ、2.3.5でビルドしているそうだ。
そしてそれはプラットフォームのビルドから行う必要がある。
Android Add-on Editionというものもあったが、これはAndroid SDKでビルドしたりAVDを起動したりさせるためのもので、Android Editionとセットになると考えていいんじゃなかろうか。
アプリのAPIは、Open NFC用というわけではなく、通常のAndroid APIでよいように見える。
わざわざAdd-on Editionを提供しているのは、エミュレータからでもMicroReadのようなハードウェアを実際に接続して動作させることができるようにしているからのようである。
実機で動作確認できるのは、ポイントが高いよな。
で、残りのEditionだ。
- SDK Editionは、Win32でビルドしたもの、つまりWindows環境用らしい。
- Core EditionはSDK Editionのスーパーセットになっていて、ソースコードも含んでいる。
- Linux EditionはCore Editionと似ているが、移植層がLinuxになっている。
ただし、Connection Center、NFC Simulator、AC File GeneratorなどはWin32版しかないので、それらを動かしたいならばWin32環境でやるしかないとのこと。
NFC Simulatorってのが気になるが、これはオープンソースではない。
Win32専用ってのは、そういうことなのだ。
仮想的なNFCデバイスを作り、NFCソフトウェアスタックをエミュレーションできるようなのだ。
どうやってやるのかと思ったが、そこにConnection Centerが出てくる。
これもWin32専用。
TCP/IPでデバイス間を接続するイメージらしい。
Linux Editionではこのあたりのツールが動作しないけど、対抗機としてWin32のマシンを用意できればよいようだ。
おっと、ここで注意が。
NFC Simulatorは、タグとしてType1, 2, 4をサポートしている。
つまり・・・FeliCaは対象外なのだ。
まあ、しょうがないかな。
そんなわけで、以降はLinux Editionを見ていく予定だ。
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