知らん単語を調べるシリーズ。
今回は「Bluetooth SIG」。
技術用語というわけでもないが、まあいいや。
Home | Bluetooth Technology Special Interest Group
SIGは「Special Interest Group」の略。
単なる略語なので、そんなに警戒(?)するものではない。
JPEGのGもそうだが(Joint Photographic Experts Group)、PNGのGは違う(Portable Network Graphics)。
WGはWorking Groupの略でしばしば使われるな。
Bluetooth SIG について | Bluetooth Technology Special Interest Group
英語のページばかりかと思いきや、日本語のページもあるのだ。
任務は、こう。
- Bluetooth仕様の公開
- 認証プログラムの管理運営
- Bluetooth商標の保護
- Bluetooth無線技術の普及促進
なんとなく、NFC Forumも同じような印象がある。
非営利団体だけど、仕様決めをするから、大きい会社なんかは会員になっているようだ。
メンバーシップ入門 | Bluetooth Technology Special Interest Group
どうやって会員になるかが、ここら辺に書いてある。
私は個人事業主なので「企業向け」だから関係が無いから、さらっと流そう。
メンバー名鑑 | Bluetooth Technology Special Interest Group
メンバーにも種類があるのだが、現時点では24288社がメンバーになっているようだ。
ただ、「ibm」で検索すると2つ出てきたりするように、場所やビジネスタイプかはわからないが、全社で1つというわけではなさそうだ。
さて、開発だけする人が関係するとしたら、仕様関係の情報だ。
- 採択済み仕様 | Bluetooth Technology Special Interest Group
- Assigned Numbers | Bluetooth Technology Special Interest Group
採択済み仕様は、主に「コア仕様」と「コア仕様補完」を見るだろう。
現在(2015/10/29)のところ、コア仕様はv4.2、コア仕様補完はv5だ。
Assigned Numbersも見るが、私がよく見るのはGAPのところ。
なぜかというと、これは仕様書にも数値が書いてないのだ。
BLEのパケット解析をして数値が出てきて、それをGAPサイトで調べ、ヒットした名前をコア仕様補完から探す、という流れだ。
もう少し具体的に話そう。
例えば、スニファで以下のようなデータが取得できたとする。
まず、Adv PDU Typeが「ADV_IND」なので、コア仕様書をADV_INDで検索する。
そうすると、「Vol 6: Core System Package [Low Energy Controller volume] - Part B: Link Layer Specification - 2.3.1.1 ADV_IND」が見つかる。
ペイロードの説明で、AdvAが6oct、AdvDataが0~31octとなっていて、パケットもそうなってる。
AdvAはAdvertisingしている人のアドレスで、それがpublicなのかrandomなのかはTxAddでわかる。
AdvDataはAdvertising Data、とのこと。
じゃあAdvertising Dataはどうやって見ればいいのか、とPart Bを検索すると、「2.3 Advertising Channel PDU」に「フォーマットは [Vol.3] Part C, Section Appendix Aにある」と書かれている。
見に行くと・・・ないやん! 時間のことだけだ・・・。
仕方ないので Vol.3 Part Cを見ると「11 Advertising and Scan Response Data Format」があった。
ここの図にデータの構造が出ている。
1つ分の構造は、こうだ。
先頭がデータ長、あとはAD TypeとAD Data。
これが複数入っていて、全体で31octまで使えるようになっている。
このAD Typeが、上記リンクのGAPに書いてあるのだ。
先ほどの図にあるパケットは、AD Typeが0x01。
データタイプ名は「Flags」だ。
コア仕様補完のPart A - 1.3章を見よと書いてある。
そうしてようやく、AD Dataが1octで、ビットごとに意味を持っているということがわかる。
0x05なので、
- LE Limited Discoverable Mode
- BR/EDR Not Supported
ということだ。
Developer Potalというサイトもある。
こちらは、個人でもアカウントを作ることができる(作る利点はわかっていないが・・・)。
Bluetooth Developer Studioなどもこちらからダウンロードできる。
ダウンロードは直接できず、フォームにメールアドレスなどを書くと、そこにダウンロード先が送られてくるという形だ。
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